元興寺法輪館《菅原遺跡と大僧正行基・長岡院》展を訪ねました

実行委員会メンバー有志で、展示初日の10月21日(土)に元興寺を訪ね、元興寺文化財研究所・文化財調査修復研究グループの村田祐介マネージャーにご説明をいただきながら、展示品を鑑賞しました。

菅原遺跡は「行基年譜」に『菅原寺(現・喜光寺)の西の岡に在り』と記されている行基四十九院のひとつ「長岡院」である可能性が従来から指摘されていましたが、元文研の今回の展示の基となる、令和2年度の発掘調査で丘陵全体に仏教関連施設が存在したと考えられ、奈良時代には前例のない平面が円形の建物跡が確認された事でここが「長岡院」である可能性がますます高まった、との村田氏の説明もあり参加者一同は3種類の出土瓦辺や「円形建物」の模型や古文書なども確認しながら、全体が5つに分けられた展示のいずれの出展品も興味深く拝見しました。        

出土品の継続調査等で新たな知見が加わり、行基との関連が更に確かなものになるのを、参加者一同、大いに期待せずにはいられませんでした。

私たちが理解しやすいように、一つ一つの展示品を丁寧にご説明いただいた村田祐介マネージャーにあらためて御礼申し上げますと共に、仲介の労をお取りいただいた岩田さんにも御礼申し上げます。

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集合写真
展示品目録