会長あいさつ

『行基さん大感謝祭』全体の会長が唐招提寺の重要文化財「行基菩薩坐像」と申せば驚かれるかもしれません。しかし写真のような会長就任式典を当時の西山明彦長老に厳修いただき、会長にご就任いただいたのです。

 『行基さん大感謝祭』の目的は、行基さんが日本の創造に向けて果たされた役割と業績を正しく理解し、それを世に広く紹介すると共に、行基さんの功績に深謝し、顕彰することです。その活動の一つが、毎年秋に奈良市の飛火野(春日大社境内)で開催する『行基さん大感謝祭』で、今年は11月12日に6回目を迎えます。

 行基さんは東大寺の大仏さまの建立に向けて勧進されたことで知られますが、7世紀に造られた3つの池(狭山池、久米田池、昆陽池)が現在も使われていることや大阪発展の基盤となった淀川左岸の大開墾事業を知る人は多くはないでしょう。

 行基さんと弟子たちは、最初は朝廷からは「小僧行基幷弟子等」と名指しで指弾されますが、その四年後には菅原寺(現在の喜光寺)の建立のために、平城宮の直ぐ近くに広大な敷地を寄進されます。摩訶不思議ですね。また行基さんは数千、時には万を数える人数を動員したとして朝廷から僧尼令違反で叱責されますが、この時には名指しされていません。どうみても大きな謎に包まれた大カリスマというしかなさそうです。

 行基さん自身の活動範囲は畿内(大和・河内・摂津・山背・和泉)に限られていますが、当時の良田百万町歩開墾計画と三世一身法を追風に、行基の弟子たちが全国で活躍したに違いありません。その何よりの証が行基開基の寺院がほぼ日本の各地に散在することです。

 そんな実態も明らかにしたいのです。全国に散った行基の弟子たちの実像を、このホームページを中心とするヴァーチャルな世界を通じ、ゆくゆくは現実のネットワークにまで組み上げたいと願っております。

この輪にお入りいただき、ご一緒に歩き出しましょう!

「行基さん大感謝祭」実行委員会
会長 尾田 榮章

活動内容

行基さん大感謝祭企画・運営

春日大社境内飛火野を会場に毎年開催している「行基さん大感謝祭」ですが、チラシに記していますように、今年は6回目を迎え、《行基さんと遊ぼう!学ぼう!》をテーマに数多くのイベントを開催して行基さんの遺徳をしのび、業績を顕彰する活動を実施します。

喜光寺の行基座像(会長代行)にお出ましいただき、行基四十九院のお砂踏み道場を会場の中心に据えて、来場者には霊場参詣の御利益を得ていただくと同時に、まわりに各種イベントを配して行基さんと一緒に遊び且つ学ぶ活動をする場になっています。

ここ数年はコロナのため出来なかった食に関するブースも配して、今年は一段と賑やかな大人も子どもも楽しめる「行基さん大感謝祭」です。

イベントの後半は、行基像を担いで大仏参詣を行います。752(天平勝宝4)年の大仏開眼供養を目にすることが出来なかった行基さんですが、東大寺のご協力の下、毎年この機会に大仏殿へお参りして大仏さんと行基さんの対面式を執り行ないます。ご来場の皆さまにも、数に限りはございますが共に随喜していただければと思います。参加方法をこのウェッブ上でもご案内いたします。

この「行基さん大感謝祭」を支えるメンバーは実行委員会形式で活動しています。ゆる~い人間関係のもと堅く結ばれた面々で構成されており、自由闊達な話し合いで進めています。モットーのひとつは「来る者は拒まず、去る者は追わず」であり、またメンバー全員が自己負担の原則の下で活動する自発的かつ自律的な集まりです。
一緒に活動しようと思われる方はどうぞご連絡をください。楽しみにお待ちしています。

実行委員会の活動はこちら

行基さん塾

実行委員会ではグループ活動の一つとして「行基さん塾」を有志で開いています。先日も、狭山池シリーズの第4回で、(2023年)9月9日(土)に現地フィールドワークを行いました。

概要

名称行基さん大感謝祭実行委員会
英文名Gyoki-san Thanksgiving Festival Executive Committee
行基さん大感謝祭会長行基さん
実行委員長尾田 榮章
委員数21名
事務局所在地〒630-8221 奈良県奈良市元林院町9 まんぎょく内
Mailinfo■gyoki.jp ※■に@を入れて送信してください
事業内容行基さん大感謝祭 企画運営

実績